中東 / オマーン シリーズ
オマーン人口データ|総人口540万人・外国人40%超・マスカット150万人の実像
為替レート:1OMR(オマーン・リアル)=約390円換算
為替レート:1OMR(オマーン・リアル)=約390円換算
読み物パート
オマーンの人口構造を読む
オマーンの人口は2026年央時点で約567万人、2025年末の公式統計(NCSI:国家統計情報センター)では536万人となっています。湾岸協力会議(GCC)のなかではサウジアラビア、UAE、クウェートに次ぐ規模で、カタール・バーレーンよりも大きい人口ベースを持ちます。特筆すべきは、オマーン国籍56.7%、外国人43.3%という人口構成で、UAEやカタール(外国人比率80%超)ほど極端ではないものの、労働力と消費市場の約4割を外国人が占める「グローバル経済国家」となっています。
首都マスカット一極集中と都市化
マスカット首都圏の人口は2025年末で153.2万人、2024年末の149.9万人から2.2%増加しました。国全体の約29%がマスカット都市圏に集中しており、さらに都市部人口は全体の89.6%(約508万人)にのぼります。マスカット都市圏にはSeeb(23.8万人)、Bawshar、Muttrahなどの衛星都市が含まれ、商業・行政・教育機能が集中しています。地方ではBatinah北部(沿岸平野)、Dhofar(サラーラを中心とする南部)が人口拠点です。
外国人コミュニティの内訳
オマーンの外国人人口は約242万人で、最大のインド人コミュニティは76.7万人、次いでバングラデシュ人71.9万人、パキスタン人26.9万人となっています。南アジア系が圧倒的多数ですが、近年は欧州・北米の駐在員や、ITC(統合観光コンプレックス)に投資・居住する富裕層も増加傾向にあります。日本人は約150名と少ないものの、LNG関連の長期駐在員が中心です。
オマーン化(Omanisation)政策の影響
政府は自国民雇用促進のため「Omanisation(オマーン化)」政策を推進しており、民間セクターでも一定比率のオマーン人雇用が義務化されています。2025年時点で民間企業の平均オマーン化率は35%前後、銀行・通信・石油セクターでは60〜80%に達しています。一方で建設・家事労働・小売などは外国人労働者への依存が続いており、急激な置き換えは進んでいません。
若い人口構造と将来性
オマーンの中位年齢は29.8歳と若く、日本(49歳)の約6割の水準です。人口の約60%が35歳未満で、労働力人口の拡大余地が大きいのが特徴です。出生率は2.6(2025年)と緩やかに低下していますが、GCC域内では相対的に高く、自国民人口は2040年までに400万人に達すると予測されています。この「若い人口動態」は、住宅需要・教育需要・消費市場の持続的拡大を示唆しており、不動産投資の基礎的追い風となります。
男女比とライフスタイル
男性労働者の流入により、オマーンの男女比は1.67:1と男性超過が顕著です。ただしオマーン国籍に限ると1.03:1と均衡しており、外国人労働者が男性中心(建設・物流)であることが全体比率を歪めています。女性の労働参加率は2020年30.4%から2025年35.0%まで上昇しており、Vision 2040では2040年までに42%達成を目標としています。
データパート
オマーン人口の推移
| 年 | 総人口(万人) | 前年比成長率 | オマーン人比率 | 外国人比率 |
|---|---|---|---|---|
| 2020年 | 447 | +2.9% | 59.2% | 40.8% |
| 2022年 | 489 | +3.5% | 57.8% | 42.2% |
| 2024年 | 527 | +2.0% | 57.0% | 43.0% |
| 2025年末 | 536 | +1.8% | 56.7% | 43.3% |
| 2026年央推計 | 567 | +2.1% | 56.5% | 43.5% |
州(Governorate)別人口(2025年末)
| 州名 | 人口(万人) | 全国シェア | オマーン人 | 外国人 |
|---|---|---|---|---|
| Muscat(マスカット) | 153.2 | 28.6% | 59.6万 | 93.6万 |
| Al Batinah North | 88.5 | 16.5% | 66.0万 | 22.5万 |
| Al Batinah South | 51.0 | 9.5% | 38.8万 | 12.2万 |
| Ad Dakhiliyah | 55.2 | 10.3% | 39.5万 | 15.7万 |
| Dhofar(サラーラ含む) | 56.8 | 10.6% | 35.5万 | 21.3万 |
| Ash Sharqiyah North | 33.0 | 6.2% | 23.8万 | 9.2万 |
| Ash Sharqiyah South | 27.5 | 5.1% | 19.5万 | 8.0万 |
| Ad Dhahirah | 23.2 | 4.3% | 17.0万 | 6.2万 |
| その他 | 47.6 | 8.9% | - | - |
主要都市人口ランキング(2025年)
| 順位 | 都市名 | 人口(万人) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 1 | マスカット(中心部) | 79.7 | 首都、行政・商業中心 |
| 2 | Seeb(シーブ) | 23.8 | 空港、Al Mouj所在地 |
| 3 | Salalah(サラーラ) | 34.0 | 南部最大都市、観光拠点 |
| 4 | Sohar(ソハール) | 21.3 | 工業港湾都市 |
| 5 | Nizwa(ニズワ) | 11.5 | 歴史的都市、中部 |
| 6 | Sur(スール) | 8.9 | 東部沿岸 |
| 7 | Ibri(イブリ) | 8.5 | 内陸 |
外国人コミュニティ構成(2025年)
| 国籍 | 人口(万人) | 外国人内シェア |
|---|---|---|
| インド | 76.7 | 31.7% |
| バングラデシュ | 71.9 | 29.7% |
| パキスタン | 26.9 | 11.1% |
| フィリピン | 約15.0 | 6.2% |
| エジプト | 約12.0 | 5.0% |
| スリランカ | 約10.0 | 4.1% |
| 欧米・日韓ほか | 約30.0 | 12.2% |
年齢構成(2026年)
| 年齢層 | 構成比 | 人口(万人) |
|---|---|---|
| 0〜14歳 | 22.3% | 126.5 |
| 15〜24歳 | 18.0% | 102.1 |
| 25〜34歳 | 24.5% | 138.9 |
| 35〜54歳 | 28.2% | 159.9 |
| 55〜64歳 | 4.8% | 27.2 |
| 65歳以上 | 2.2% | 12.5 |
人口動態指標
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 合計特殊出生率 | 2.6(2025年) |
| 中位年齢 | 29.8歳 |
| 平均寿命 | 78.2歳(男76.5/女80.0) |
| 都市化率 | 89.6% |
| 男女比 | 1.67:1(全体)/1.03:1(オマーン国籍のみ) |
| 識字率 | 96.1% |
| 女性労働参加率 | 35.0% |
不動産需要との関係(マスカット首都圏)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| マスカット首都圏人口 | 153.2万人 |
| 年間人口増加数 | 約3.3万人 |
| 新規住宅需要(推定) | 年間約8,500戸 |
| ITC内居住者(推定) | 約3万人 |
| 高所得外国人駐在員 | 約4〜5万人 |
出典
- Omanis make up 56.7% of population as total reaches 5.36mn - Muscat Daily
- Oman Population (2026) - Worldometer
- Oman Demographics 2026 - Worldometer
- Oman Population Statistics 2025 - Global Media Insight
- Oman Population 2026 - World Population Review
- Oman population increases 2% to 5.268mn in 2024 - Muscat Daily
- Demographics of Oman - Wikipedia
- Muscat, Oman Metro Area Population - MacroTrends
- Oman population (2026) live - Countrymeters