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ハワイ不動産成長率|オアフ・マウイ・ビッグアイランド価格推移・コンドvs戸建て・マウイ復興影響・将来予測
最終更新: 2026年4月
最終更新: 2026年4月
読み物パート:ハワイ不動産価格は今後どう動くか
ハワイの不動産市場は「一枚岩」ではない。島ごと、物件タイプごとに全く異なるトレンドが同時進行している。2025年から2026年にかけてのデータを詳しく見ると、投資判断に直結する重要なパターンが浮かび上がる。
オアフ島:戸建ては記録更新、コンドは調整局面
2025年、オアフ島の一戸建て住宅は年間中央値$1,139,000という史上最高値を記録した。2025年2月には一時$1,200,000近くまで上昇し、供給不足と旺盛な需要が価格を押し上げ続けている。11月時点では31.9%の物件が売り出し価格を上回る成約となっており、売り手市場が継続している。
一方、コンドミニアム市場は異なる様相を見せている。2025年6月にはオアフのコンド在庫が17年ぶりの高水準に達し、買い手に有利な環境が形成されつつある。ワイキキのコンド中央値は$435,000〜$455,000、カカアコは$750,000〜$763,500と、やや軟調だ。これは新規開発の供給増と、バケーションレンタル規制強化による投資需要の減退が要因と見られる。
**投資家への示唆:**コンドの価格調整局面は、長期保有を前提とした参入チャンスとなりうる。特にワイキキのリゾートゾーン内物件は、短期賃貸が合法的に継続でき、利回りの下支えが期待できる。
マウイ島:大火災からの復興と市場の二極化
2023年8月のラハイナ大火災はマウイの不動産市場に甚大な影響を与えた。約2,000戸の住宅が焼失し、2025年12月時点で再建完了は100戸(うちラハイナ96戸)に留まっている。295戸が建設中、350戸が申請処理中という状況で、復興は「非常に遅い」と言わざるを得ない。
この結果、マウイ全体の不動産市場は2009年以来最悪の年となった。在庫は増加し、価格は下落、日数は長期化した。ただし、2026年に入ってからは改善の兆しが見え始めている。
重要なのは、マウイ市場が二極化していることだ。ラハイナ周辺(西マウイ)は復興の遅れで流動性が低下している一方、サウスマウイ(ワイレア・キヘイ)やアップカントリーは相対的に安定している。ラハイナの$40億超の訴訟和解金が2026年に分配され始めれば、復興の加速とともに不動産取引も活発化する可能性がある。
ビッグアイランド:堅調な価格上昇
ハワイ島(ビッグアイランド)は2025年に最も良好なパフォーマンスを見せた。2026年2月の中央価格は$600,000(前年比+6%)で、コナ地区では$800,000〜$1,055,000と本格的なリゾートプライスに到達している。ヒロ地区は$535,000〜$578,000とまだ手頃で、島全体の中央価格は前年比16.5%の上昇を記録した。
ビッグアイランドの魅力は価格の相対的な安さと開発余地の大きさにある。オアフやマウイに比べ土地が広大で、エントリー価格が低いため、投資初心者や分散投資の対象として注目度が高まっている。
2026年の市場予測
不動産大手Locationsは、2026年のオアフ市場について緩やかな販売量・価格の上昇を予測している。金利の安定化(6.5%前後)が下支え要因だが、連邦政策の不確実性や関税問題が重しとなる可能性もある。
データパート:価格推移と成長率
オアフ島 一戸建て中央値推移
| 年 | 年間中央値 | 前年比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | $789,000 | +1.2% | コロナ前 |
| 2020年 | $830,000 | +5.2% | パンデミック需要開始 |
| 2021年 | $990,000 | +19.3% | 歴史的急騰 |
| 2022年 | $1,050,000 | +6.1% | 金利上昇で鈍化 |
| 2023年 | $1,070,000 | +1.9% | 高金利の影響 |
| 2024年 | $1,100,000 | +2.8% | 緩やかな回復 |
| 2025年 | $1,139,000 | +3.5% | 史上最高値更新 |
| 2026年(予測) | $1,150,000〜$1,180,000 | +1%〜3% | Locations予測 |
オアフ島 コンドミニアム中央値推移
| 年 | 年間中央値 | 前年比 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2019年 | $430,000 | +2.4% | コロナ前 |
| 2020年 | $440,000 | +2.3% | 横ばい |
| 2021年 | $485,000 | +10.2% | 投資需要増 |
| 2022年 | $510,000 | +5.2% | ピーク水準 |
| 2023年 | $505,000 | -1.0% | 初の下落 |
| 2024年 | $500,000 | -1.0% | 在庫増加 |
| 2025年 | $478,500〜$510,000 | -2%〜横ばい | 調整局面 |
| 2026年(予測) | $480,000〜$520,000 | 横ばい〜+2% | 在庫消化次第 |
オアフ島 エリア別コンド中央値(2025年)
| エリア | 中央値 | 前年比 | 投資特性 |
|---|---|---|---|
| ワイキキ | $435,000〜$455,000 | -3%〜-5% | リゾートゾーン・短期賃貸可 |
| カカアコ | $750,000〜$763,500 | -2%〜横ばい | 新築多・再開発エリア |
| アラモアナ | $700,000〜$843,000 | 横ばい | 利便性高・日系需要 |
| コオリナ | $600,000〜$900,000 | +2%〜+5% | リゾート・別荘需要 |
| カイルア | $800,000〜$1,000,000 | +3% | ファミリー層に人気 |
マウイ島 不動産市場データ
| 指標 | 2024年 | 2025年 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 一戸建て中央値 | $1,100,000 | $1,050,000〜$1,275,000 | エリアにより異なる |
| コンド中央値 | $680,000 | $650,000 | -4.4% |
| 販売件数 | 1,800件 | 1,500件(推計) | -16.7% |
| 在庫月数 | 5.5ヶ月 | 8.0ヶ月 | 買い手市場に |
| ラハイナ再建完了 | 15戸 | 100戸 | 大幅増も依然低水準 |
マウイ大火災の復興状況(2025年12月時点)
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 焼失住宅数 | 約2,000戸 |
| 再建完了 | 100戸(ラハイナ96・クラ4) |
| 建設中 | 295戸 |
| 申請処理中 | 350戸 |
| 訴訟和解金 | $40億超(2026年分配開始予定) |
| フロントストリート再開予定 | 2026年7月(インフラ工事完了) |
ビッグアイランド 不動産市場データ
| 指標 | 2024年 | 2025年 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 島全体 中央値 | $545,000 | $600,000(2026年2月) | +6%〜+16.5% |
| コナ地区 中央値 | $950,000 | $1,055,500 | +11% |
| ヒロ地区 中央値 | $520,000 | $535,000〜$578,000 | +3%〜+15.6% |
| 価格/sqft成長率 | - | +3.6%(年間) | 安定上昇 |
島別パフォーマンスサマリー(2025年)
| 島 | 戸建て成長率 | コンド成長率 | 市場状況 | 投資妙味 |
|---|---|---|---|---|
| オアフ | +3.5% | -2%〜横ばい | 戸建て:売り手 / コンド:買い手 | コンドに参入チャンス |
| マウイ | -5%〜横ばい | -4.4% | 全体的に買い手市場 | 復興後の反発に期待 |
| ビッグアイランド | +6%〜+16.5% | +5% | 堅調な上昇 | エントリー価格が魅力 |
| カウアイ | +2%〜+4% | +1%〜+3% | 安定 | 供給極めて少 |
5年・10年の長期トレンド(オアフ一戸建て)
| 期間 | 年平均成長率(CAGR) |
|---|---|
| 2015-2025年(10年) | 約5.2% |
| 2020-2025年(5年) | 約6.5% |
| 2023-2025年(2年) | 約2.7% |
将来予測のまとめ
| 要因 | 上昇圧力 | 下落圧力 |
|---|---|---|
| 供給制約 | 島嶼部で開発余地が限定 | - |
| 金利動向 | 6.5%前後で安定の兆し | 再上昇リスク |
| 観光需要 | 客単価上昇 | 訪問者数減少 |
| 規制強化 | - | バケレン規制で投資需要減退 |
| マウイ復興 | 和解金分配で需要回復 | 復興遅延で不透明 |
| 人口動態 | 富裕層・リモートワーカー流入 | 中間層の本土流出 |
| 為替 | 円安で日本人需要抑制 | 円高転換で日本人需要増 |
出典
- Locations Hawaii - Moderate Growth Expected for Oahu 2026
- Honolulu Star-Advertiser - Oahu 2025 Price Record
- Locations Hawaii - Condo Supply 17-Year High June 2025
- Maui Elite Property - Maui Market Update April 2026
- Hawaii Real Estate Experts - Lahaina Recovery Update Nov 2025
- Spectrum News - Lahaina Rebuild Progress Dec 2025
- Marco in Kona - Big Island Market Update July 2025
- Hawaii Life - Big Island Strong Start 2025
- Steadily - Real Estate Trends Hawaii 2026
- Houzeo - Hawaii Housing Market 2026
- Norada Real Estate - Honolulu Forecast 2025-2026
※為替レートは1USD=約150円で概算。不動産価格は中央値(Median)であり、平均値とは異なります。 ※本記事は情報提供を目的としており、投資助言ではありません。過去の価格推移は将来のリターンを保証するものではありません。